すべり測定

すべり測定で現在の床がどれだけ滑るのか測定することができます。

国土交通省から認可を受けた第三者の機関が、滑り具合を測定し滑り具合を数値化することが可能です。

転倒事故や死亡事故の増加と共に安全性の向上に努める

防滑業振興協会では、国土交通省の認可を受けた協同組合として第三者機関の立場で客観的にCSR’を測定します。
近年、歩道橋、駅の通路、ビルの玄関を始め各建築物の通路、ホールにおいて転倒負傷・死亡事故が急増し、交通事故を上回る勢いで増加の一途をたどっている状況です。
その原因として「床材のすべり抵抗係数が低い」ことがあげられています。特に雨などで床が濡れた状況でのすべり抵抗係数の低下が多くの要因となっています。
「すべり抵抗係数」の測定方法はいくつかありますが、平成21 年10 月「東京都福祉のまちづくり条例 施設整備マニュアル」に斜め引張り形試験機(ONO・PPSM)での滑り抵抗系数(C.S.R)を記した事により、各県や公益法人でも同様の基準が設けられてきました。

管理側の責任が問われてしまうことがあるので店舗や施設運営者は注意が必要

転倒事故が発生すれば、事故当時における床の「すべり抵抗係数」によって管理者の責任が問われることがあります。訴訟事例、判例を見てもそのことが重要視されるようになり、防滑業振興協会にも訴訟関連の測定依頼が増えてきました。
防滑業振興協会では、認定試験に合格した有資格者が「すべり測定」を行い測定結果報告書の発行を行っています。測定結果を外部に知らせる事はありません。
防滑業振興協会では、すべり測定機(OY・PSM/ONO・PPSM)を開発された東京工業大学名誉教授グループの下、「すべり」に関して研修・実地の受講、意見交換などを行い「すべり」に対する知識の向上に努めています。
床・路面のすべり測定については、JIS A 1454に規定される試験機「OY・PSM」と互換性を持つ携帯型測定機「ONO・PPSM測定器」で行います。試験は、乾燥し清掃した状態、および湿潤状態(介在物:水道水)で測定します。

※国土交通省より抜粋
http://www.boukatsu.jp/sokutei.php

履物を着用している時の滑り具合

床の種類 単位空間等 推奨値(案)
履物を履いて動作する床、路面 敷地内の通路、建築物の出入口、
屋内の通路、階段の踏面・踊場、
便所・洗面所の床
C.S.R=0.4 以上
傾斜路(傾斜角:θ) C.S.R-sinθ=0.4 以上
客室の床 C.S.R=0.3 以上

素足の場合の滑り(大量の水や石鹸水などがかかる床を想定)

床の種類 単位空間等 推奨値(案)
素足で動作し大量の水や石鹸水などがかかる床 浴室(大浴場)、プールサイド
シャワー室・更衣室の床
C.S.R・B=0.7 以上
客室の浴室・シャワー室の床 C.S.R・B =0.6 以上

すべり測定のご依頼はお気軽に

店舗や施設の床の滑り具合が気になる方はお気軽にお問い合わせください。